FEATURE

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プロセシオの色素増感太陽電池は、電解質を半固体で閉じ込めているため、割れても液漏れの心配がありません。さらにオープン環境でディスペンサを用いた注液(滴下)するプロセスにより、難易度が高い「電解液を注入するプロセス」を省き製造コストを削減できます。低照度でも安定的に発電できるのが特徴です。

プロセシオが誇る
3つのポイント

  • Point 1

    発電層内に電解液を閉じ込め、漏出を防ぐ

    一般的な色素増感太陽電池は、封じ込めた2枚ガラスの空間の中に電解液が充満する構造のため、ガラスが破損した場合は液漏れが発生します。プロセシオの色素増感太陽電池は、透明導電膜を形成したガラス上に素子を印刷して形成し、カバーガラスと封止樹脂とで素子を囲み、外界と遮断する構造をしています。

    さらに、色素増感発電層の部分のみに電解液が含浸されているため、割れても液漏れの心配がほとんどありません。

  • Point 2

    透明電極1枚のモノリシック型を採用することにより工程を簡素化しました

    色素増感太陽電池の構造はいくつか種類がありますが、当社が採用しているのはモノリシック型です。透明電極を有するガラス基板上にすべての素子を形成しているのが特徴です。一方、一般的な色素増感太陽電池はカバーガラス側にも電極を形成しており、カバーガラスと素子との間の空間を電解液で充填する必要があります。

    モノリシック型はカバーガラスの電極の代わりにポーラスなカーボン電極を色素増感発電層上に形成することにより、色素をカーボン電極、多孔質絶縁層を通過して、発電部であるチタニア部まで供給して染色することが可能となります。これにより、素子形成が透明電極基板上へ印刷するだけで完成するため、プロセスの大幅な簡素化が図られています。また、カバーガラス側の電極がないため、空間に電解液を充填することが不要となり、ポーラスな色素増感発電層部だけの電解液保持で太陽電池を機能させることが可能となりました。

  • Point 3

    煩雑なガラスへの穴あけ作業や電解液充填作業をなくし作業効率をアップ

    一般的に色素増感太陽電池は、カバーガラスに穴を開け電解液を注入する電解液充填作業が必要です。

    当社の製品は、封止材を固める前に電解液を色素増感発電層に注液することができるため、煩雑な電解液充填プロセスは必要ありません。電解液はポーラスなカーボン電極へ注液するだけで色素増感発電層に含浸させることが可能です。これにより作業効率を大きくアップさせることができました。

FEATURE

当社技術により、多くの他社製品と比べ高い発電効率を実現いたしました。さらに、色素増感太陽電池は異なる太陽光発電技術と比べても室内では変換効率に大きく差をつけて発電することが可能です。それぞれの数値的な比較をご紹介いたします。

各社色素増感太陽電池の比較

当社は移動度の高い液体の特性を併せ持つ半固体を採用しております。さらに電池内部で生じる配線抵抗によるロスをセル内の電流路方向を短くすることで解消。電極(カーボン電極)の抵抗を低減することに成功し、従来品と比較しても高い変換効率を発揮します。

発電効率比較@500lx(受光面積比較)

※効率は受光面積比

各種太陽電池の種類と比較

ここでは弊社色素増感太陽電池(DSSC)を多結晶シリコンやアモルファスシリコンと比較します。グラフは発電効率VS照度の発電効率を、ユーザー目線で比較するため、製品外形比較で表しました。この場合、発電効率は外周やセル間の隔壁の面積も入れて計算するため若干下がります。グラフをご覧いただければ、弊社DSSCが各種太陽電池の同じ照度に対して高い変換効率を実現していることがわかります。このグラフで室内環境に近い照度は横軸が100mWの時で、右側に行くにつれて室外に近くなってきます。

発電効率VS照度(製品外形比較)

※効率は製品外形比較

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FEATURE

第⼀プラスチック・ユニバーサルグラフィック・プロセシオは3つのグループ企業から構成されています。 互いに持つ技術・プロセスを組み合わせていることが「ProcessioDSSC」の強みです。グループのそれぞれの持ち味を活かし、お客さまの多様なニーズに対応しています。

カスタマイズ・多種変量に対応

お客さまの製品に⾊素増感太陽電池を組み込む際、当社の既製品が当てはまらないケースもございます。その際も、当社は臨機応変な対応が可能。⼤きさや形、多種変量⽣産などお客さまの仕様に合わせたカスタマイズを行い、実用化いたします。

グループの力による
高いプロセス技術

第一プラスチックの「真空技術」「プロセス技術」、ユニバーサルグラフィックの「印刷技術」、プロセシオの「評価技術」「材料技術」の組み合わせで色素増感太陽電池を製造。グループの持っている技術・プロセスを組み合わせ、市場から求められる製品を作り続けています。カスタイズも外注が不要でグループ内での対応が可能、臨機応変に対応できるのが強みです。また、測定や評価についてはグループの⽀援を受けることで適正かつ公正な判断が可能に。さらに、⽣産体制においても十分な人材を確保しています。

FEATURE

  • Beacon 6cell

    セルが6つあるDSSCを利用したビーコン、直列電池であり電圧は4.2V、電流はそれほど大きくはありません。DC/DCコンバータ(直流電圧を別の電圧に変換する装置)を使わずにコストダウン可能です。

  • Beacon 1cell(1cell:開発中)

    セルが一つのDSSCを利用したビーコン、電圧が0.6Vで電流が大きく、セル間の隔壁がないため、受光面積=発電電力が若干増えます。

  • P_sensing1

    種々センサーをDSSCで駆動してスマホ・タブレットPCにBluetoothで送信するデバイスです。センシングしているものは温度/湿度/UV/音圧/照度/人感です。

  • P_Power Supply(1cell:開発中)

    P_Power Supplyを1cell仕様で作成したものです。内部に0.6Vを3.3vに昇圧する回路が入っています。